技術情報
高流動非分離性CBモルタル
TAC技術情報 I-019001
高流動非分離性CB(セメントベントナイト)モルタル
FLOW-TAC2工法
概 要
FLOW-TAC2工法は、高い流動性と人力掘削が可能な低強度を併せ持つ中詰め材充填工法で、ガス管工事で要求される通気性(0.01MPaでの通気性)を有し、低強度(0.3N/mm2程度)で容易に再掘削できます。
本充填材は、特殊流動化剤であるフロータックエイド(FTA)と特殊ベントナイトであるフロータックベント(FTB)の使用により、高流動性と非分離性を備え、混練から7時間後にもフロー値400mm以上と高い流動性を確保できます。
FLOW-TAC2充填材1m3当たり配合(比重1.18)A液(500L) | B液(500L) | ||||
品名 | 硬化材 | 特殊 流動化剤 | 調整水 | 特殊 ベントナイト | 調整水 |
BB | FTA | W1 | FTB | W2 | |
数量 | 235 kg | 2 kg | 422 L | 30 kg | 488 L |
- 特殊ベントナイト フロータックベント(FTB) 高膨潤度で粘性の経時変化の無いタイプ
- 特殊流動化剤 フロータックエイド(FTA) ノニオン系セルロースファイバー リグニンスルフォン酸塩系粉末
お客様のメリット
-
- 長時間の流動性により、セルフレべリング性が高く、充填性が確保できます。
- 同上の流動性により、長距離圧送が可能です。
- 発現強度は0.3N/mm2程度(N値15~30程度の洪積粘土相当)と、容易に再掘削できます。
- 0.01MPaでの通気性がある高通気性を有するため、ガス漏れの早期検知が可能です。
- 硬化温度はほぼ混練時の気温程度のため、ガス管塗覆装への悪影響がありません。
- 上記を含めた大阪ガス㈱様指定各種性能をすべて満足しており、安心してご使用いただけます。
特 徴
- FLOW-TAC2充填材は、混練から7時間経過後も400mm以上の流動性を有し、高い充填性、長距離圧送性を有しています。
各種品質管理
CBモルタル規格値例とFLOW-TAC2工法試験値例
試験項目 | 規格値 | FLOW-TAC2工法 試験値例 | 合否 | ||
中詰め材の品質 | 液比重試験 | 1.17~1.21 | 1.18 | 合格 | |
中詰め材強度試験 | 0.2~0.5N/mm2 | max0.449N/mm2 (56日強度) | 合格 | ||
中詰めph 確認試験 | 7.0~12.5 | 12.0 | 合格 | ||
ガス発生量確認試験 | CO H2 H2S CH4 | 5ml/m3 以下 | 0.4 ml/m3 2.1 ml/m3 0 ml/m3 0.2 ml/m3 | 合格 |
主な施工実績
施工年 | 施工者 | 工事名 | 施工場所 | シールド 外径(㎜) | 延長 (m) | 備考 |
2012 | 鹿島建設(株) | 姫路・岡山ライン非開削工事 | 姫路~岡山 | 2,280 | 最大 3,594 | 山岳トンネル 共 |
2015 | (株)熊谷組 | 相生ライン山岳トンネル工事(一式) 日の浦トンネル | 相生市 | – | 1,240 | 山岳トンネル |
2019 | (株)熊谷組 | 姫路東西連絡管シールド工事 | 姫路市 | 2,270 | 1,288 +2,909 | シールド |