技術情報
砂礫地盤を対象とした模擬土による事前配合試験
TAC技術情報 A-025001
珪砂使用による模擬土の簡略化と試験方法
概 要
泥土圧シールドにおける掘削土の事前配合試験は、立坑掘削時等の現地発生土による試験が望ましいが、現地発生土の採取が困難な場合は、ボーリング調査結果を基に調整した模擬土を活用することが有効である。本技術情報は、中礫以上(4.75㎜以上)が卓越する地盤を対象とした模擬土作製について、JIS規格品である珪砂を用いた試験方法を提案するものである。
お客様のメリット
- 砂礫地盤の模擬土作製において、JIS規格化された珪砂の配合比率を調整することで、再現性の高い試験ができる。
- 模擬土作製の簡略化により、比較的容易に多くの試験ケースを実施することができ、試験コストが大幅に削減できる。
試験手順
〈従来方法(各種砂利使用)〉各種砂利(大粒小粒等)を用いて、粒度構成に合うように模擬土を調合する。 〈提案方法(珪砂使用)〉
JIS規格化された珪砂を用いて、粒度構成に合うように模擬土を調合する。
模擬土の粒径加積曲線(珪砂使用および各種砂使用)
評価項目
試験結果
- 珪砂を使用した試験結果は各種砂利を使用した試験結果と同等であり、5mmアンダーの模擬土で事前配合試験の評価が可能であることがわかる。