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クレーショックハードH

技術情報

クレーショックハードH

TAC技術情報 C-019001b

硬化型クレーショック

概  要

 硬化しない可塑状充填材であるクレーショック(NETIS:KT-160022-A)は、シールド発進・到達時のチャンバー内充填、急曲線の余掘り部充填、シールド外周部の摩擦低減や止水対策、滞水砂礫層部の噴発防止および掘削添加材補助他、各種推進工事の充填材として、様々な用途に採用されています。
 クレーショックハードHは、2液混合後にはクレーショックと同等の粘性を有しており、経時とともに徐々に強度が発現し、最終的には地山相当強度まで増進して硬化します。

クレーショックハードH配合(1.05m3当り)
A液 (1000L) B液
硬化材 助材 安定剤 ゲル化促進剤 塑強調整剤
タックメントH TAC-βⅡ TAC-Re 清水 TACゲル TAC-3G
75 kg 200 kg 5 kg 895 L 1~3 kg 50 L

※TACゲルの増量によりゲルタイムの調整可

特  徴
  •   AB混合後に可塑状粘性体に変化するので、地盤に逸失することなく、推進により生じた空隙に限定注入が可能です。
  •  セメント系硬化材を配合することで止水性を向上させるともに、3日後にはN値8.5程度の洪積粘土、28日後にはN値16程度(0.2N/ mm2)まで強度発現します。
     ※テルツァギー・ペックの標準貫入試験より、
      qu = 12.5×N = 200kN/m2(=0.2N/ mm2) → N値換算 = 200/12.5 = 16
  •  刃口からのリーク防止や、加圧充填する場合には、ゲル化促進剤のTACゲルを添加して、ゲルタイムを自在に調整することができます。

クレーショックハードH性状例
試験項目 測定値
フロー値(mm) 380×380
A液+B液粘性(dPa・s) 300~350
一軸圧縮強度
(N/mm2
1日 0.08~0.10
3日 0.10~0.12
7日 0.14~0.16
28日 0.20~0.22

日常品質管理実施例
目的 A液配合確認 A液圧送性 A+B安定性
実施内容 生比重 フロー値 一軸圧縮強度
規格値 1.18±0.05 TACゲル無し TACゲル入り σ28日
≧0.2N/mm²
400±100mm 300±100mm
主な施工実績(2025年1月現在)
施工
着手年
発 注 者 工 事 名 施工場所 シールド
外径(㎜)
クレーショックハードH工法
採用目的
2024 沖縄総合事務局 令和4年度小禄道路ボックスカルバート工事 沖縄県 パイプルーフ引き抜き時の置換充填
2023 鉄道・運輸機構 北海道新幹線、羊蹄トンネル
(比羅夫)他(SENS工法)
北海道 11,500 岩塊除去拡幅埋め戻し
2023 西日本旅客鉄道㈱ 東岡山駅付近Bv新設他1工事 岡山県 沈下抑制
2020 Singapore PUB DTSS2 T10 Singapore 4,845 ビット交換時マシン外周止水対策
技術登録:「トンネル止水工法、トンネル止水システム、及び止水材」
1) 特許第6632018号

 

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