技術情報
TACテクターP
TAC技術情報 A-015001
環境にやさしい無公害の天然系高分子添加剤
《 粘性測定例 》
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概 要
TACテクターPは、α-グルコースアミロペクチン(でんぷん)を原料とした植物性の粘性付与剤です。小麦粉や寒天と同様に、天然に産する増粘安定剤で、食品添加物として多く利用されており、環境に優しい無公害の材料です。泥土圧シールド工法で利用する場合、様々な掘削地盤に併せて、使用濃度を変化させます。粘性土地盤では、0.1%程度の濃度を10~30%注入することで、カッター前面の固着やチャンバー内固着を防止します。バインダー分の少ない砂礫地盤では、粘土ベントナイト溶液と併用して、水希釈に強い高粘性な性状に変化させます。
《 製品情報 》- 外観 白色粉体
- PH 8.5~9.5
- かさ比重 0.3
- 荷姿 15kg袋
お客様のメリット
- α-グルコースアミロペクチン(でんぷん)を主成分とする、天然に産する増粘安定剤で、環境にやさしい無公害の材料です。
- 粒状加工により、水に対する溶解性が高く、また高濃度でストックするため、設備ヤードが小規模で済みます。
- 濃度を変化させることで、幅広い土質に対応可能です。
《 使用配合例 》
配合 |
含有バインダー (%) |
TAC-βⅡ (kg/m3) |
TACテクターP (kg/m3) |
水 (L/m3) |
注入率 | 添加材の目的 |
---|---|---|---|---|---|---|
① |
30%以上 および岩盤 |
- | 1.0 | 1,000 | 25~30% | 固着防止 |
② | 20~29% | - | 5.0 | 1,000 | 25~30% | 塑性流動化 |
③ | 10~19% | - | 20 | 1,000 | 25~30% | 塑性流動化・噴発防止 |
④ | ~10% | 315 | 4.5 | 879 | 30~35% | 塑性流動化・噴発防止 |
①添加材単独の粘性
配 合 | 粘 性 |
---|---|
20 kg/㎥ | 0.5 dPa・s |
50 kg/㎥ | 2.0 dPa・s |
配 合 | 粘 性 |
---|---|
347 kg/㎥ | 1.0 dPa・s |
384 kg/㎥ | 2.5 dPa・s |
②2液併用の粘性
TACテクターP | TAC-βⅡ | 粘 性 |
---|---|---|
20kg×1/11=1.8 kg/㎥ | 347kg×10/11=315 kg/㎥ | 20.0 dPa・s |
50kg×1/11=4.5 kg/㎥ | 347kg×10/11=315 kg/㎥ | 40.0 dPa・s |
20kg×1/11=1.8 kg/㎥ | 384kg×10/11=349 kg/㎥ | 60.0 dPa・s |
50kg×1/11=4.5 kg/㎥ | 384kg×10/11=349 kg/㎥ | 70.0 dPa・s |
※ビスコテスター使用:水の粘性:0.01dPa・s
《主な施工実績 》
施主 | 施工会社(工事期間) | 工事名(略称) | 備考 |
---|---|---|---|
滋賀県 | 山東・西村JV (2014.9~2015.3) |
愛東東幹線小田刈2工区管渠工事 | 湖沼水質保全 |
滋賀県 | 桑原組・高島建設JV (2012.10~2013.6) |
琵琶湖流域下水道東北部愛東東幹線清水2工区管渠工事 | 湖沼水質保全 |
福岡県 | 西松建設 (2006.6~2006.11) |
福岡208号矢部川橋P2基礎工事その2 | ケーソン滑材 (海苔養殖) |
福岡県 | 西松建設・大豊建設JV (2005.3~2005.8) |
福岡208号矢部川橋P2基礎工事 | ケーソン滑材 (海苔養殖) |
滋賀県 | 西松建設・西村建設JV (2005.7~2006.6) |
琵琶湖流域下水道湖南中部 第2幹線若宮・上田工区管渠工事 | 湖沼水質保全 |
滋賀県 | 大日本・デロースJV (2004.8~2005.8) |
東北部長浜第2幹線管渠工事 | 湖沼水質保全 |