技術情報
早期自立型空隙充填材
TAC技術情報 I-016001
自立型空隙充填材の特徴は、充填後の側圧を極力低減できるよう打設後速やかに自立することです。本製品は、側圧低減に有利な比重0.9のエアモルタルに、シールド工事の裏込め材で使用する塑強調整剤(TAC-3G)を添加して、速やかな自立性を得られます。
モルタル流動性の確認は、フロー値テストが一般です。フロー値は、直径および高さ80mmの円形容器にモルタルを満たし、容器を持ち上げた時に広がる大きさです。
自立性の判断は、広がり無し(フロー値80mm)が目安です。空隙に応じた打設速度と流動性を考慮しながら、B液添加量(0~30L)を決定します。
1.02m3当たり空隙充填材配合
A液 (1000L) |
B液 |
||||
硬化材 |
助材クレーサンド |
起泡剤 |
水 |
空気 |
塑強調整剤 |
普通セメント |
TAC-β |
TACフォームH |
清水 |
空気量 |
TAC-3G |
250 kg |
125 kg |
1.0 kg |
522 L |
350 L |
20 L |
※A+B性状:比重0.91、1時間後フロー値80mm、σ28日=0.5N/mm2
せん断強度と一軸圧縮強度の経時変化
経時 |
ベーンせん断強度 (kN/m2) |
一軸圧縮強度 (kN/m2) |
(ベーンせん断強度) (一軸圧縮強度) |
1時間 |
0.34 |
測定不可 |
- |
2時間 |
0.51 |
測定不可 |
- |
3時間 |
0.72 |
8.0 |
0.09 |
5時間 |
2.30 |
14.0 |
0.16 |
6時間 |
3.92 |
17.2 |
0.23 |
24時間 |
23.8 |
56.0 |
0.43 |
48時間 |
36.3 |
80.0 |
0.45 |
28日 |
- |
570.0 |
- |
B液添加量とフロー値の測定例を示します。B液量を増やすほどセメントの水和反応が促進され、流動性がなくなることがわかります。
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