裏込め注入材をベースとした2液式の硬化するクレーショック
概 要
硬化しない可塑状充填材であるクレーショック(NETIS:KT-160022-A)は、シールド発進・到達時のチャンバー内充填、急曲線の余掘り部充填、シールド外周部の摩擦低減、滞水砂礫層部の噴発防止および掘削添加材補助等、シールド工事の充填材として、様々な用途に多用されています。
クレーショックハードは、2液混合後にはクレーショックと同等の粘性を有しており、経時とともに徐々に強度が発現し、最終的には地山相当強度まで増進して硬化します。
クレーショックハード配合(1.05m3当り)
A液 (1000L) |
B液 |
硬化材 |
助材 |
安定剤 |
水 |
ゲル化促進剤 |
塑強調整剤 |
タックメント |
TAC-βⅡ |
TAC-Re |
清水 |
TACゲル |
TAC-3G |
75 kg |
200 kg |
5.0 kg |
895 L |
1~5 kg |
50 L |
― |
20 L |
特 徴
- 裏込め注入材と同等のゲルタイム(15秒以内)とクレーショックと同等の粘性(300dPa・s以上)を併せ持ち、地盤とシールド外周の間隙を完全に充填します。
- 硬化材を配合することにより止水性を向上させるともに、裏込め注入材の1時間強度(0.1N/mm2)程度を保持します。
- 土砂と混合した場合にも、不透水層が形成でき、チャンバ内止水性の向上にも効果的です。
- 通常の2液式の裏込め注入材をベースとしているため、通常のプラントにおいても硬化材の使用量およびTAC-βⅡ溶液の移送量を調節することで、簡単に使用することができます。
- ゲル化促進剤のTACゲルにより、ゲルタイムを自在に調整することができます。
クレーショックハード注入イメージ図
クレーショックハード性状例
ケース |
B液50 L |
B液20 L |
TACゲル
無添加 |
TACゲル
1kg/m3 |
TACゲル
2kg/m3 |
TACゲル
無添加 |
フロー値
(mm) |
直後 |
390×390 |
340×340 |
320×320 |
390×390 |
1日 |
380×380 |
320×320 |
300×300 |
380×380 |
ゲルタイム (秒) |
60秒 |
30秒 |
15秒 |
15秒 |
A液+B液粘性
(dPa・s) |
300~350 |
100 |
一軸圧縮強度
(N/mm2) |
1日 |
0.03~0.06 |
0.012 |
3日 |
0.05~0.08 |
0.012 |
7日 |
0.10~0.12 |
0.012 |
28日 |
0.10~0.13 |
0.012 |
技術登録:「トンネル止水工法、トンネル止水システム、及び止水材」
1) 特許第6632018号
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