事業紹介 泥水材料
泥水材料の種類と特徴
- ①ベントナイトおよび粘土
- ベントナイトは、天然鉱物を粉砕したもので、水に添加すると2〜6倍に膨潤し粘性を増す性質があります。ベントナイトは掘削面に入り込み目詰まりを生じます。そして次第に地盤の表面に強くて薄い難透水性の泥膜を形成し、掘削面の崩壊を防止します。粘土も天然鉱物ですが、膨潤性や粘性がないため、おもに砂礫地盤の目詰め材や比重の増量材として使用します。
タックのクレーサンドは、泥水材料として粘土・ベントナイトの役割を十分果たします。また、粒径の分布状態が良く、目詰め効果に優れ、対象地盤によって種々の使い分けが可能です。
- ②増粘材
- 泥水シールドでは泥水の再利用が基本であるため、徐々に分離・沈殿を生じるようになってきます。そこで、増粘材を添加することにより、粘土・ベントナイトの分離沈降を抑制するとともに、ベントナイトを凝集させる陽イオン(Ca2+、Mg2+等)との接触を阻害する作用もあります。タックの増粘材は、通常のCMCに比べて強粘性・高溶解性型としていますので、泥水の管理を容易にします。
- ③分散材
- 分散材は、陽イオンの混入による粘土粒子の凝集を化学的に分散させます。発進・到達部のセメント系改良地盤や粘性土地盤の掘削においては、粘性を低下し廃棄泥水を低減・再利用可能にします。タックの分散材は、泥土圧シールドにおける粘性土地盤の添加剤としても多くの実績があります。
- ④目詰材
- 砂礫地盤での逸泥防止に有効です。目詰め材には様々な種類があります。タックの目詰め材は、アルカリ側の泥水中にも膨潤可能な高級水性樹脂を主原料にしています。膨潤後の粒径は74ミクロン迄に粒度調整していますので、振動篩で目詰まりすることなく再利用可能です。
泥水性状の品質管理