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高流動・高強度モルタル

技術情報

高流動・高強度モルタル

TAC技術情報 I-015001

自己充填性を有し長距離圧送可能な高流動・高強度(σ28=18N/mm2)モルタル

コンクリートや砂モルタルをトンネル空間などで打設する際、様々な資機材を必要とします。そこで施工性を向上させるために、混練プラントから打設箇所までを50~80mmの配管を使用して長距離圧送可能な隙間充填材を開発しました。2種類の流動化剤を経済的に配合することによって、長距離圧送に必要な流動性を保持するとともに、材料分離抵抗性を確保して、狭小空間にも充填を可能としたモルタルを開発しました。

≪使用配合および材料≫
1㎥当たり配合例
材料名 スラグ系硬化材 助材クレーサンド 流動化剤1 流動化剤2
品名
(真比重)
タックメントⅡ
(3.06)
TAC-α
(2.6)
FLOW-TAC Aid
(2.10)
FLOW-TAC Aid –L
(1.20)
清水
(1.0)
圧送0~500m迄
(混練~打設1時間)
1,000㎏ 40㎏ 2.0㎏ 7.5 kg 651L
圧送500~1,000m迄
(混練~打設2時間)
1,000㎏ 40㎏ 2.0㎏ 10.0 kg 649L
圧送1,000~2,000m迄
(混練~打設3時間)
1,000㎏ 40㎏ 2.0㎏ 12.5 kg 646L

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①タックメントⅡ(スラグ系硬化材)

水硬性セメントの一種で、石灰質原料と粘土質原料を混合して焼成・粉砕した無機系の材料です。早期強度の発現と水密性、さらにモルタルの安定性を高めるために潜在水硬性を有する水硬スラグを混合した裏込め材料用に開発した硬化材です。

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②TAC-α(助材クレーサンド)

モンモリロナイトを主成分とする無機系無公害の材料で、鉱物結晶が微細で粘調性に富んでいるため、裏込め材料に適しています。膨潤性に富んでいるため、ワーカビリティに優れ、長距離圧送に適しています。

③FLOW-TAC Aid(流動化剤:粉体)

分散性に優れた界面活性剤リグニンスルフォン酸カルシウム粉末を主成分とし、固結を遅延させる効果とともにモルタルに高い流動性を生じさます。また、金属アルミニウム粉末によりセメントのアルカリ分と反応して適度に膨張し、既設構造物との密着性を高めます。

④FLOW-TAC Aid-L(流動化剤:液体)

ナフタレンスルホン酸塩と変性リグニンの縮合物を主成分とした 分散効果の大きい極めてすぐれた流動効果を有します。流動性保持時間および圧送距離に応じて使用量を加減します。

試 験 名 基  準  値 ①FTA-L
7.5 kg/m3配合
②FTA-L
10.0 kg/m3配合
③FTA-L
12.5 kg/m3配合
生比重
(基準値)
1.70±0.10 1.70 1.70 1.70
フロー値 250㎜以上 直後 330×330 mm 350×350 mm 380×380 mm
1時間後 270×270 mm 290×290 mm 350×350 mm
2時間後 240×240 mm(△) 260×260 mm 310×310 mm
3時間後 230×230 mm(△) 250×250 mm 270×270 mm
粘性
(ビスコテスター)
35dPas以下 直後 11 dPas 9 dPas 4 dPas
1時間後 35 dPas 12 dPas 6 dPas
2時間後 40 dPas(△) 15 dPas 10 dPas
3時間後 60 dPas(△) 50 dPas(△) 13 dPas
粘性
(J14ロート)
3.5秒以下 直後 3.2 秒 2.8 秒 2.4 秒
1時間後 3.3 秒 3.0 秒 2.5 秒
2時間後 3.5 秒 3.4 秒 2.7 秒
3時間後 3.7 秒(△) 3.5 秒 3.0 秒
ブリージング
(体積変化)
3%以内
(100±3%)
1時間後 0.0%(100%) 0.0%(100%) 0.0%(100%)
2時間後 0.2%(100%) 0.3%(100%) 0.3%(100%)
3時間後 0.5%(100%) 0.5%(100%) 0.8%(100%)
6時間後 0.5%(100%) 0.8%(100%) 1.0%(101%)
24時間後 0.0%(100%) 0.0%(100%) 0.0%(100%)
一軸圧縮強度 18N/mm2
以上
(28日)
7日 11.5 11.9 13.9
28日 19.8 21.6 22.4
56日 22.2 23.8 24.2

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