技術情報
ミキサ車混合CBモルタル
TAC技術情報 I-018001a
施工性を向上させ周辺環境への影響も抑制できる新CBモルタル
概 要
CB(セメント・ベントナイト)モルタルを現地で作液・打設するには、様々な資機材と労力が必要です。 タックは、施工性を向上させ周辺環境への影響も抑制できる新CBモルタルを開発しました。 新CBモルタルは、生コンクリートを運搬するミキサ車に特殊クレーサンドと特殊流動化剤によるクレーサンド溶液を混合・作液して打設箇所まで圧送するもので、省力化・省スペース化・高環境での施工が可能です。
配合ケース | ミキサ車運搬 | 現地混練 | ||||
硬化材 | 水1 | 特殊 クレーサンド | 特殊 流動化剤1 | 特殊 流動化剤2 | 水2 | |
高炉セメントB種 (3.04) | 清水 (1.0) | TAC-α-EX (2.6) | FTA-EX (2.10) | FTA–L-EX (1.20) | 清水 (1.0) | |
① C=500 | 500 ㎏ | 553 L | 40 ㎏ | 1.0 ㎏ | 0.5 ㎏ | 266 L |
② C=600 | 600 ㎏ | 520 L | 40 ㎏ | 1.0 ㎏ | 1.0 ㎏ | 266 L |
③ C=700 | 700 ㎏ | 487 L | 40 ㎏ | 1.0 ㎏ | 1.5 ㎏ | 266 L |
④ C=800 | 800 ㎏ | 453 L | 40 ㎏ | 1.0 ㎏ | 2.0 ㎏ | 266 L |
お客様のメリット
- 仕様に応じて、任意の配合を選択することが可能です。
- 2種類の流動化剤を配合することで、必要な流動性を保持するとともに、材料分離抵抗性を確保でき、狭小空隙にも充填が可能です。
- 狭小空隙への充填が可能なことから、鋼板巻き工事での充填にも使用できます。
- 現地での混練は4t車上にてクレーサンド溶液を作液後、ミキサ車(セメントミルク)に圧送して混合することで完結するため、省力化かつ省スペース化施工が可能です。
- 残材料はミキサ車への返却が可能のため、濁水処理の省略が可能です。
- 周辺環境への影響(騒音・振動・粉じん)を抑制できます。
特 徴
- 配合試験結果
試 験 名 | ① C=500 | ② C=600 | ③ C=700 | ④ C=800 |
生比重 | 1.36 | 1.43 | 1.50 | 1.56 |
ブリーディング (1日後) |
1.5% | 0.6% | 0.3% | 0.1% |
J14ロート | 2.45秒 | 2.56秒 | 2.80秒 | 3.25秒 |
フロー値 (シリンダー法) |
360×360㎜ | 340×340㎜ | 315×315㎜ | 300×300㎜ |
一軸圧縮強度 (28日) |
① 3.54 ② 3.67 ③ 3.67 平均3.63 N/mm2 |
① 5.53 ② 5.57 ③ 5.65 平均5.58 N/mm2 |
① 7.55 ② 7.64 ③ 7.68 平均7.62 N/mm2 |
① 10.63 ② 10.68 ③ 10.55 平均10.62 N/mm2 |
呼び強度 | 3N/mm2以上 | 5N/mm2以上 | 7N/mm2以上 | 10N/mm2以上 |
- 施工イメージ例
① ミキサ車にてセメントミルク運搬
② 4t車上アジテータミキサにてクレーサンド溶液混練
③ クレーサンド溶液をミキサ車に移送
④ ミキサ車にて混合して新CBモルタル作液
⑤ 新CBモルタルを施工箇所へ圧送打設