技術情報
低流量型ミキシング用チェック弁
TAC技術情報 B-017003
低流量での先端混合ミキシングが可能
概 要
近年の裏込め注入工には二液性可塑状型注入材が多用されています。また、切羽への添加材等にも二液性注入材を使用することがあります。このような場合、主材であるA液と副材であるB液の二液を混合する先端混合装置にはB液チェック弁を有するミキシングノズルが採用されています。
従来の通常型チェック弁は、B液1L/minを下回る低流量ではチェック弁から適正に噴射させることができず、A液と均一に混合できない課題が有りました。
今回開発した低流量型チェック弁は、吐出部径を25mmから14mmに縮小化させることで、B液0.2L/min程度の極端な低流量でも適正に噴射させることが可能になりました。これにより、必要な二液性注入材が非常に少量の場合やB液の混合比率が小さい場合でも良好な混合状態を実現できます。
お客様のメリット
- B液0.2L/min程度と極少量の注入時にも低流量型チェック弁を選択することでB液を放射状に噴射させることができ、均一な混合状態を確保し安定した注入材の品質を得ることができます。
- 裏込め注入材だけでなく、クレーショックなどの二液性の添加材や充填材にも適応できます。
特 徴
低流量型チェック弁と通常型チェック弁の流量の適応範囲と試験結果を以下に示します。
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